日本養殖新聞一面で令和元年うなぎ供養祭開催を掲載いただきました

日本養殖新聞一面で令和元年うなぎ供養祭開催を掲載いただきました

日本養殖新聞はうなぎをはじめ全国の養殖業の専門紙として、常に浜名湖うなぎ養殖や浜名湖発親うなぎ放流事業にご注目いただき取材・記事掲載をいただいています。

先日浜松で開催されました「日本青年うなぎセミナー」で高嶋茂男編集長にお会いしました。
8月25日に開催された浜名湖うなぎ供養祭の記事を一面に掲載いただいた紙面と共に撮らせていただきました。
お許しをいただきましたので、ここで紙面を紹介させていただきます。

日本養殖新聞一面で令和元年うなぎ供養祭開催を掲載いただきました

浜名湖養魚漁業協同組合 消費者にやさしい価格で提供を 令和元年うなぎ供養祭開催 
「食文化を守りつつ、資源保護にも注力 ウナギ太化の推進も呼び掛け」

 浜名湖養魚漁業協同組合(外山昭廣代表理事組合長)は先月24日、浜松市西区の乙女園公園の魚籃観音境内で令和元年うなぎ供養祭を開催した。昨年は台風の影響で中止されたため、大規模に執り行われるのは二年ぶり。供養祭後の懇親会で挨拶に立った外山組合長は「ウナギの消費はますます落ち込んでいるが、この原因はやはり価格が高いということに尽きるのではないか。伝統の食文化を守るためにも、消費者にとってやさしい価格で提供すべき」と述べ、消費回復には適正な価格での提供が望ましいという考えを示した。

 令和になって初めてとなる供養祭には静岡県をはじめ、主要産地の生産者や問屋、飼料メーカーの担当者など大勢の業界関係者が出席した。
午前11時、僧侶による読経で供養祭が始まると、参列者は一人づつ焼香し、今期のうなぎ年度を無事に終了できたことに感謝しながら来期のうなぎ年度の平穏を祈願。参列者全員が焼香を終えたあとは来期の豊漁を願い、岸壁から浜名湖へ向けて大量のウナギが次々と放流された。

 供養祭終了後は、近隣の「浜名湖ロイヤルホテル」に場所を移して懇親会が催された。懇親会の冒頭、主催者を代表して外山組合長が挨拶。「昨年は台風の影響で供養祭が始まって以来、初めて中止せざるを得ず、非常に残念だったが、皆さんのおかげで今年はちょうどよい気候で開催できた。観音様もにこやかで温和な表情をしていたのではないか」と、無事に開催できたことに感謝の気持ちを示した。そのうえで「ウナギの消費がさらに落ち込んでいるが、一番の要因は価格が高いことに尽きるのではないか。伝統の食文化を守るためには、やはり消費者にやさしい価格で提供すべきだろう」と、適正な価格での提供を呼びかけたほか、「ワシントン条約掲載問題など、業界全体でさらに資源管理とシラス流通の透明化を進めてゆく」と、引き続き資源保護の重要性を訴えた。

日本養殖新聞一面で令和元年うなぎ供養祭開催を掲載いただきました

 次に、来賓として出席した地元・静岡県の城内実環境副大臣が挨拶。「諸外国から絶滅危惧種を食べている」という指摘があるが、もっと科学的な視点で議論すべきだろう。大切なのは食文化を守りながらウナギを食べられる環境を整えることであり、他の議員とも連係して少しでも業界の皆さんをサポートしていきたい」と、食文化継承の大切さを改めて強調。

 続いて、自民党の片山さつき議員の挨拶を秘書の野尻護氏が代読。「ウナギは高価でも日本を代表する、消費需要が見込める数少ない食材であり、皆さんとともに資源保護と消費拡大に全力を尽くす」と述べたほか、湖西市の影山剛士市長は「ふるさと納税の返礼品でウナギが約半分を占めており、皆さんのおかげで市の経済の活性化に繋がっている」と、ウナギが市の重要な産業となっていることに改めて言及。また、静岡県経済産業部の吉川昌之班長も「静岡県の重要な地域産業である養鰻業を未来へ継続していくためには、高品質で安全なウナギを上手に販売できる環境作りも大切。県としてもその取り組みを支援していく」と強調したほか、静岡県議会の田内浩議員は「観光振興に注力することでウナギの消費を上向かせると同時に、水産業の振興や魚病対策もしっかり進めてゆく」と、観光業の振興と魚病対策を急ぐ姿勢を示した。

 一方、(一社)全日本持続的養鰻機構の大森仁史会長は「過日、スイスのジュネーブで行われたCITESの会議で、日本がシラスの池入れ量を制限していることについては一定の評価をいただいた。ただ、多くの問題も抱えており、引き続き課題に取り組まなければならない」と、CITESで現在、日本が取り組んでいる資源管理対策について説明したことを紹介したほか、日本養鰻漁業協同組合連合会の白石嘉男会長は「ウナギの太化を進めているが、まだ専門店には浸透していないようだ。現在の相場を考えると太化すれば金額も下がると思われ、引き続き進めていきたい」と、改めて太化ウナギの推進を訴えた。

 最後に、日本鰻輸入組合の森山崇司理事長が「元々、輸入活鰻は主役の国産の影で存在するものだった。やはり日本のウナギ業界は国産で成り立っているのだから、国産がリードしていかなければならないのではないか」と述べたのに続き、一色うなぎ漁業協同組合の山本浩二会長が「皆さんの今年はシラスが捕れるだろうという強い言葉を信じている」とシラスの豊漁を願い、乾杯を唱和。出席者は出席者は出された料理を味わうなどして旧交を温めた。

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企業情報

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株式会社海老仙

住所

〒431-0102
静岡県浜松市西区雄踏町宇布見8962-5

TEL

053-592-1115

営業時間

本店 8:30~16:00 ※詳細は海老仙サイトにてご確認お願い致します。

定休日

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