浜名湖海苔供養 文政3年から続く198年の海苔産地

浜名湖の寒中は海苔の収穫の季節、香り高い生海苔のパックの出荷・販売がが先週から始まりました。
2月6日は全国に定める「海苔の日」、江戸時代から今まで継続する海苔養殖地として最古の歴史を持つ舞阪の宝珠院で今年も海苔供養が行われました。

江戸時代の文政3年(1820年)から始まった舞阪の海苔の養殖は信州の行商森田屋彦之丞が舞阪宿に投宿したことから始まります。
港の石垣に海苔がついていることを見つけた彦之丞が舞阪衆に養殖を奨めたことからはじまっています。
それから198年、舞阪衆はその恩を忘れず宝珠院に墓を建て、森田屋海苔祖神と呼び、養殖にあたった大森三次郎と共に祀り2月6日に海苔供養を行っています。

段には森田屋海苔祖神の木造と大森三次郎の位牌が祀られ新海苔と海苔巻などが捧げら、浜名漁協・舞阪海苔組合・海苔加工関係者や利用者などが集まっての供養祭となりました。

河合和弘浜名漁協組合長は「舞阪の海苔養殖の歴史は2020年で200年になります」と挨拶し、今後浜名湖海苔ブランド推進委員会らと力を合わせ今年GIブランド化される浜名湖ドウマンに続くブランド化を目指し、さらに歴史を積んでいこうと話しました。
途切れることなく200年近い歴史を持つ舞阪の海苔養殖は日本最古の養殖地を誇ります。感謝の気持ち忘れず続く海苔供養は舞阪の心を表しています。